精神障害

メンタルヘルスと食事の関連【食事療法やサプリメントは有効か?】

最近、精神科の治療として食事療法をしたり、サプリメントの処方をするところも増えているみたいだね。

そうだね。

食事とメンタルヘルスの関連は最近すごく注目されていて、実際に症状が改善する人も多いみたいだね。

産後うつも鉄分の摂取でリスクを低減できるみたいだし、多くの人が知っておいた方が良い知識かもしれないね。

確かに精神疾患がある人だけじゃなくて、なんとなく調子が悪いとか、健康を維持していきたいという人も知っておいて損はない情報だね。

今回は、最近の研究も見ながら、食事の重要さについて学んでいこう!

食事とメンタルヘルスの関連について

近年の食事は、動物性たんぱく質や脂質摂取割合が高まっていると言われています。

また、家事や仕事の自動化、交通手段の発達により身体活動量が低下していること、就労時間の延長等により睡眠時間が短縮化し、運動習慣の形成が難しくなっていることなどの要因もあり、生活習慣病を抱える人が多くなっていると言われています。

生活習慣病とは、食事・運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が発症・進行に関与する疾患群のことを指します。

心疾患、脳血管疾患をはじめ、糖尿病、高血圧症脂質異常症、高コレステロール血症、悪性新生物などが該当し、生活習慣病によって亡くなる人は、日本人の約6割とも言われています。

食事に関する近年の特徴を見てみると、朝食をとらない小学生・中学生の増加、家族がばらばらに食事をする個食の増加、食事をひとりでとる孤食の増加、過度のダイエット志向等、様々な課題があることがわかります。

また、家庭や職場の過剰なストレスは、暴飲暴食等の食習慣の乱れにつながることも多く、適切な生活習慣を維持していくためには、ストレスの低減も重要となります。

平成30年度の食育白書(農林水産省)を見てみると、朝食を毎日とる小学6年生は84.8%、朝食を毎日とる中学3年生は79.7%となっています。

食欲や生活リズムの問題で朝食をとらない子どももいれば、朝食が用意されていないために食べられないという子どももいると言われていますので、朝食をとらない背景には様々な要因があると考えることができます。

子どもたちが朝食を食べないとどういうことが起こるのかというと、記憶力の低下や学業成績の低下、疲労感などの不定愁訴の増加、消化性潰瘍や循環器疾患の発生リスクを高めることなどが報告されています。

また、朝食を毎日摂取するこどもの方が成績が良いことも報告されており、そうしたデータを通して、朝食を食べることのメリットが強調されています。

また3食食べれば良いというわけではなく、何を食べるのか?ということも重要になります。

最近では、脂質と精神障害の関連を示唆する報告も多く、特に脂質の取り方には気を配る必要があると言えます。

海外の調査を見てみると、脂質、特にLDLコレステロール(一般的に、悪玉コレステロールといわれるもの)は統合失調症やうつ病と関連を持つことが指摘されていますし、国内の中学生を対象とした研究でも、LDLコレステロールが高い子どもは自己肯定感が低いことが報告されています。

では、3食バランスよく食べれば、成績も上がって、自己肯定感も高まるのか?というと、そうは言い切れないところもあります。

こうしたデータは、統計学上の関連があることを示していますが、十分にメカニズムが解明されているわけではなく、因果関係が存在しない可能性もあります。

例えば、3食バランスよい食事が出る家庭と、3食ジャンクフードしか出ない家庭では、そもそも経済状況、習い事の数や、学習時間等、生活環境が大きく異なっていると考えられます。

子育ての方針だって大きく違っていると考えるのが普通です。

そうした状況を考慮すると、「ジャンクフードの摂取が成績を下げています」と言い切ることはできませんよね。

ただ、食事の影響も少なからずあることは間違いないと思いますので、可能な範囲で3食バランスの良い食事を摂取することはいずれにしても重要なことだと思います。

しかし、最近は断食(ファスティング)も健康法として広く普及しています。

3食とることが本当に重要なのか?

そうした議論もこれから進んでいくかもしれません。

大人の場合には、自己判断で断食をするということも良いかと思いますが、子どもには3食の食事を提供するということを心がけていくと良いと思います。

また、最近ではこのような本も出版され、健康を維持するために必要な栄養素をサプリメント等で摂取する人も多くなっています。

これらの本の内容を実践することで、自分自身で体調を管理できるという点、精神科の薬をききやすい体を作ることで減薬が可能になる点など、様々な魅力があると言われています。

また副作用が少ないというのも大きなメリットになります。

こうした治療を専門に行う病院、診療所も増えており、栄養と健康の関連、特にメンタルヘルスとの関連は深いものがあると考えることができますので、こうした治療を受けることを検討したり、日ごろから食事やサプリメントで必要な栄養素を摂取していくということも体調を管理するための一つの選択肢になるかと思います。

ぜひ、紹介した本を一度読んでいただければ、自分が抱える症状には何の栄養素が必要かわかると思いますので、ぜひ一度ご覧ください。

精神障害と食事

精神疾患を抱える方の中には、不規則な生活習慣の方も多いかと思います。

やはり、夜眠れない、日中の行動が制限されていて活動量が少なくなってしまう、薬の副作用で日中寝てしまう、そういった方も多いかと思います。

また、精神症状や行動特性、こだわり等により、適切な生活習慣の維持が難しいことも多いと言われています。

また、抗精神病薬の副作用により、血糖やコレステロールの異常が出る場合もあり、より注意が必要です。

そうした中で、統合失調症等の慢性期には、糖尿病や高血圧症、脂質異常症などの合併率が高いと言われており、精神疾患を抱える方への生活支援はとても大事な支援の一部となっています。

しかし、経済的問題や、体力の問題、また調理のスキルの問題など、適切な生活習慣を維持するための課題は多く、支援者としても、介入が非常に難しい領域でもあります。

宅配のお弁当を利用する、ヘルパーさんに食事の支援をしてもらう、作業所で昼食をとるようにするなど、様々な選択肢がありますので、自分の希望を考慮しつつ、生活習慣の改善につながるようなサービスを利用するというのもひとつの方法になりますので、身近な支援者に相談をしてみることも大事かもしれません。

ぜひ、生活習慣の見直しについて、ご検討いただければと思います。

Oisix(おいしっくす)