子育て・夫婦

コロナの影響で、妊娠・出産を見送った方の体験談【その思いと意思決定のプロセス】

コロナ禍での妊娠・出産って大変なこともたくさんあるみたいだね。

そうだね。

そうした中で、妊娠・出産をしないという選択をした人も少なくないって言われているよ。

今回は、コロナの影響で、妊娠・出産を断念した、先延ばしにした方のエピソードを紹介していくね。

コロナ禍で、妊娠・出産を見送った方のエピソード

1.経済的な事情により断念した体験談

私は40代前半の主婦で、40代の夫、中学生と小学生の娘と4人で暮らしています。

子どもは2人で良いと思っていましたが、子ども達が大きくなって手がかからなくなり、2人とも女の子なので男の子も育ててみたいと思うようになりました。

もし男の子じゃなくても、夫と「もう1人子どもがいたら楽しいだろうね」と話し合いました。そういう思いに加え、年齢的なこともありましたので、積極的に妊活をしていました。

しかし、コロナのおかげで私はパートをクビになり、夫の収入は減ってしまいました。もしコロナがなければ子ども3人をしっかりと養っていく自信があったのですが、経済的にとても不安定な状態になり、夫から「3人目は諦めよう。生まれてきても十分な教育を受けさせてあげることができないかもしれない」と言われました。

私は、また妊娠することをすごく楽しみにしていたので、1ヶ月ぐらい悩みましたが、お金がない状態で今いる子ども達にも悲しい思いをさせたくないと考え、泣く泣く妊娠・出産を諦めることにしました。

今諦めるということは、もう年齢的にチャンスはない、今後妊娠することは叶わないことを意味していますので、とても辛い決断でした。

コロナ前に比べると夫のお給料が減ってしまいましたが、もしかしたらまた収入が増えるかもしれませんし、今のところ夫は転職は考えていません。私は妊活をやめたので、前向きにパートのお仕事を探しています。

友人が今年コロナ禍で出産しましたが、遠方の両親・義両親に子どもを会わせることもできず1人で子育て頑張っています。初めての出産なのでとても心細く辛いと言っていました。コロナが怖いのでこの先もしばらくは子どもを連れて出歩くこともできない、ストレスがたまりそうだとも言っていたので、コロナ禍の出産はとても大変だなと感じています。

この1年間、収入が減ったので節約生活をしていますが、「家族みんなで協力して笑顔で頑張って行こう!」と話しています。

妊娠・出産はあきらめましたが、今いる家族を大切に生活していきたいです。

2.凍結した受精卵をお迎えしたい気持ちと、親としての責任

40代の母親です。

私たち夫婦は30代から不妊治療を行っていて、結婚5年目に長男、8年目に長女を授かりました。


不妊治療が成功し、努力が報われた部類なのかもしれませんが、ずっと気がかりだったのは、採卵し育てた受精卵を凍結した状態でおいてあることでした。受精卵といえども、私たちの事情でこの世に命を宿した卵です。同じ受精卵として凍結していた他の命は、私のお腹に戻し、その後出産、長男となり長女となり、今すくすくと目の前で育っています。


私たち夫婦はずっと最後の受精卵をいつお腹にお迎えするか考えており、私の年齢のこともあり長女が一年生になる前にお迎えする予定でした。
とはいえ、受精卵を凍結してある病院は東京。コロナ禍で、九州にいる私たちが通える状況や場所ではありませんでした。

心情的には「急を要する外出」ではありますが、私たちの仕事や生活、仮に妊娠に至っても、その後通える自信はありませんでした。


もやもやとした気持ちで動向を見ていましたが、妊娠・出産のメリットより、デメリットのほうが大きくなり、主人と相談した結果、治療はもうしないという結論に至りました。

高齢の両親、学校に通う子どもへの影響も考えました。コロナの影響がなければ、結果はどうなったかは分かりませんが、預けていた命をお腹に戻してやる親としての責任が全うできたと思います。複雑な申し訳ない気持ちをかかえながら時間が経過していきました。


不妊治療でまだ成果が出ていなかったらどうしただろう、もっと追いつめられていただろうと考えてしまいます。

私たちには選択肢が与えられていた、それだけでも十分恵まれた環境だったのかもしれません。

3.両親の援助がない状況、保育施設の利用の難しさを理由に

現在の家族構成は、会社員の夫と2歳7ヶ月になる娘と私の3人で暮らしています。


コロナウイルスが流行する以前から、「女の子1人と男の子1人子どもが欲しい」と思っていましたし、実の親や義両親もそれに賛成してくれていました。


しかし、仮にこの期間に妊娠して出産をした場合、2歳7ヶ月の娘の育児の面倒を見る手伝いを親に頼むことは難しいと考えました。


親も義両親も大変高齢のため、特にコロナウイルスが非常に流行している中では、遠方から手伝いに来てもらうことのリスクも大きく、支援をしてもらうことが非常に難しい状況となってしまったのです。


もう一つ懸念されたのが、第二子を出産した後の私の産褥期から新生児期の育児が落ち着くまで、娘を一時的な保育所もしくは臨時で保育園に入れようと考えていましたが、コロナウイルスの感染が広まる中では預けることもなかなか厳しい状況になってしまったということです。


この点については主人と話し合う中で、娘の健康面を第一に優先しようとなりました。

以上の2つのことについては主人と時間をかけて話し合い、意見を出し合って結論をゆっくり出すようにしました。


もともと第一子の娘と1歳から1歳半くらいの年齢差で第二子を出産しようと考えていたので、コロナウイルス流行のせいでその計画が狂ってしまったほか、妊娠・出産計画と自分の仕事の兼ね合いのスケジュールもずれ込んでしまったことは大変残念でした。


ですが、周りの意見も取り入れつつ2人で良く話し合って納得ができた答えだったので大きな後悔はありません。
早くコロナウイルスの蔓延が落ち着いて、両親や周りの保育施設の手を借りながら第二子を安心して出産できる環境になれば良いなと思います。

4.感染の不安から、コロナの収束を待つことに

現在、夫と東京都内で暮らしている29歳の会社員女性です。
結婚3年目になります。


私は3人兄弟、夫は2人兄弟で、お互いに兄弟がいるのが当たり前の人生を歩んできたこともあり、結婚した当初から性別問わず子どもは2人以上、2〜5歳差くらいでほしいねと話していました。


お互い海外旅行が趣味なこともあり、2年ほどは仕事の長期休暇を利用して旅行へ行き、旅行欲が落ち着いた頃に子どもを作るのが良いと漠然と考えておりました。


ちょうど、コロナが流行りはじめたときは、そろそろ子どもが欲しいねと話に上がっていた頃でしたが、2020年に最初の緊急事態宣言がでて、感染することによる胎児への影響や、出産時に面会ができないなど、不安材料が増えたこともあり、夫と話し合って、このような不安な気持ちを抱えたまま妊娠・出産に望みたくないという結論を2人で出し、コロナが落ち着くまで妊娠・出産は見送ることにしました。


この1年は、趣味の旅行にも行けず、ストレスも溜まりましたが、夫も私もリモートワークになったため、自宅で落ち着いてこれからのことを話す時間が持て、精神的にはとても安定しています。

コロナ禍で出産した友人は、入院中に面会ができなかったり、産まれた後も友人が訪ねてきたりすることがなかったりと、さみしさがあると語っていたため、私は、みんなに安心して祝福してもらえるような環境で子どもを産みたいにと考えています。


夫や私の両親は、早く孫が見たいようで、子どもの話も話題に上がりますが、コロナが落ち着いたらということをきっぱりと説明しました。

いつになるかまだわかりませんが、早くコロナが収束して、安心して子どもをお迎えする日が来ることを願っています。

まとめ

前回は、コロナ禍で妊娠・出産をした方の体験談をご紹介しましたが、今回は、コロナを理由に妊娠・出産をあきらめた方、見送った方の体験談をご紹介しました。

産むことのデメリット、産まないことのデメリット、それぞれが大きくのしかかる中での、とても難しい悩みながらの決断であったと思います。

特に年齢に関する問題は非常に大きく、1日でも1か月でも早く妊娠したいという方にとっては、コロナの影響はより大きかったかもしれません。

感染の不安だけではなく、経済的な事情であったり、必要な支援が受けられるのかという不安も語られていました。

また、いつになったら安心して子どもを迎え入れることができるのかという、先行きが見えない不安もあると思います。

いつかコロナが収束する日、もしくはコロナ禍でも安全に自分らしく、妊娠・出産ができる日が来ることを願うばかりです。

Oisix(おいしっくす)