世界一周旅行

世界一周旅行体験記 ーエチオピア(前編)ー

こちらは、夫婦で世界一周をした時の体験記です。

旅行期間は約6か月。

訪問した国は26か国。

英語ペラペラの妻と、英語を話せない夫の2人旅。

今回はアフリカ編、エチオピアの物語。

それでは、行ってらっしゃい!

私たちはタンザニアでサファリを楽しんだ後、エチオピアへと移動した。

エチオピアでは、ムルシ族という民族に会うことを一番の目的としていた。

まずは、エチオピアの首都アディスアベバで1泊し、バスのチケットの手配や、マラリアを予防するための薬を購入することとした。

アフリカには様々な感染症があるが、代表的なものにマラリアがある。

マラリアは重症化のリスクが高い一方、化学予防(内服による予防)が可能な疾患です。

私たちはまず薬局へと向かい、メフロキンという薬剤を購入した。

予防のためにメフロキンを内服するかどうかは賛否両論あるのだが、アフリカに滞在経験のある人たちからも話を聞き、内服することとした。

メフロキンには悪夢や脱毛などの怖い副作用もあると言われていたが、特に問題なく、内服を続けることができた。

エチオピアで会った日本人は、やはり悪夢を見たことで、内服を中断したと話しており、そのあたりはリスクとベネフィットのバランスを考えた決断が重要になる。

そしてメフロキンを購入した後は、バスのチケットの手配だ。

ムルシ族に会うためには、まるアルバミンチまで移動し、その後ジンカまで行く必要がある。

アディスアベバからアルバミンチまではバスで8時間程。

アルバミンチからジンカまではバスで6時間程かかる。

当日チケットが買えないと困るので、バスのチケットは前日に買っておいた方が良い。

私たちは地図を頼りにバスターミナルへ向けて歩き出した。

そして途上国であればたいていどこの国でも、勝手にガイドを始める人が現れる。

今回も、「どこまで行くんだい?」と気さくな男性2人組に声をかけられた。

もちろんお金を払わないつもりなら無視をするか、もしくはガイドは不要と断った方が良い。

しかし、私たちはこうした自称ガイドの人たちをこれまでも頼りながら旅をしてきた。

英語が通じない国で、自分たちの力だけで旅の目的を果たすというのは正直結構難しい。

彼らもバスのチケットを買うという目的が果たされればお金をもらえることがわかっているし、こちらも確実にチケットを買うのであれば多少の出費はいとわないというスタンスだった。

やはりチケット売り場の人が英語を話せるとは限らないし、購入の方法が不明瞭な場合もあるので、ここは彼らにガイドをお願いすることにした。

「アルバミンチに行くバスのチケットを買いたい」

そう伝えると、彼らは案内を始めた。

自称ガイドの2人についていく。

そしてバスターミナルに到着。

混雑がひどくどこでチケットを買ったらいいか、一目ではよくわからない。

しかし、今回はガイドがいるから大丈夫。

時間やバス乗り場、料金など全部確認してくれ、明日の早朝に出発するアルバミンチ行きのバスチケットを買うことができた。

そしてその後も、2人と一緒に地元のマーケットなどをふらふら散策した。

そして一通り見た後、彼らはここでガイドは終了になること、お金をいくらかもらいたいことを訴えてきた。

私たちは感謝の気持ちを込めて、20ユーロ(当時のレートで約3600円)を支払った。

正直、エチオピアの物価を考えれば、2時間ほどのガイドで得る金額としては、かなりの大金ではないかと思う。

しかし彼らは20ユーロを受け取らず、50ユーロ払ってほしいと言ってきた。

50ユーロと言えば、今の私たちにとっては大金であるし、チケットを買うだけのガイドにそこまでのお金を払うことができない。

タンザニアのサファリでかなりのお金を使ってしまったこともあり、所持金はそこまで多い状況ではなかった。

「50ユーロは払えない」

私はそう答えた。

彼らは言う。

「案内してあげたのに払わないのかい?」

口調は穏やかだが、相手がどういった行動に出るかわからない。

妻と相談をした。

日本語で作戦会議をしても相手には伝わらないという大きなメリットを十分に活用した。

そして結論は・・・

走って逃げることにした。

ここはマーケットの中で、人はたくさんいるし、人前で危害を加えてくることはないだろうという判断だった。

そしてアジア人を、エチオピア人が追いかけていれば、周りの人はアジア人が狙われていると考えてくれるだろう。

だれか助けてくれるかもしれないとも思った。

そして、都合の良いことに大雨が降っており、走って逃げるには最高の状況だった。

「行こう」という合図で、私たちは走り出した。

雨の中を後ろも振り向かずに走った。

ホテルまで休まず走った。

私たちは逃げ切ったのだ。

そしてホテルについてから気づいた。

20ユーロ紙幣も、彼らへ渡さずに帰ってきてしまっていた。

その日は、仕方なくホテル周辺でのんびり過ごすこととした。

次の日、バスターミナルに彼らが現れないか心配だったが、ありがたいことに待ち構えるようなことはしていなかった。

私たちは無事アルバミンチ行きのバスに乗り、バスに揺られ、目的地へと出発した。

バスは基本こんな感じで満席のことが多いので、予定どおり旅を進めたい人は、事前にチケットを買っておく方がいい。

ニワトリも普通に乗っている・・・

朝出発したバスは、夕方前にはアルバミンチに到着した。

アルバミンチで飲んだパパイヤジュース。

可もなく不可もない味わい(笑)

こちらはアボカドとパパイヤのミックス。

そしてアルバミンチでは、同じくジンカを目指す日本人3人にも出会い、一緒に旅をすることになった。

その日はみんなでエチオピアの伝統料理であるインジェラを食べた。

インジェラとは?

インジェラは酸っぱいクレープのようなもので、旅行者からはあまり評判の良くない食べ物である。

実際にはやはり酸味が気になり、あまりおいしいとは言えない。

しかしインジェラの上に載っている肉や野菜の味付けは悪くないため、具を活用しながらなんとかごまかしながら食べるというのが主流の食べ方になってくる(たぶん)。

パスタを出してくれるレストランもあるので、インジェラが苦手な人はそういったレストランを選ぶと良い。

しかし、パスタのクオリティーにも過度の期待は禁物である。

その一方、コーヒーはとてもおいしい。

エチオピアはコーヒー豆の有名な産地でもある。

こんな感じで、地元の人たちはその辺でお湯を沸かして飲んでいる。

お店で飲むとこんな感じ。

濃いコーヒーに砂糖をたくさん入れて飲むのだが、とてもおいしい。

そして、その日はアルバミンチに1泊し、体を休めた。

次の日は再びバスにのりジンカへと向かう予定だ。

少しずつムルシ族に近づいてきた・・・

後編へつづく

Oisix(おいしっくす)