世界一周旅行

世界一周旅行体験記 ーアルゼンチン編ー

こちらは、夫婦で世界一周をした時の体験記です。

旅行期間は約6か月。

訪問した国は26か国。

英語ペラペラの妻と、英語を話せない夫の2人旅。

今回は南米編、アルゼンチンの物語。

それでは、行ってらっしゃい!

私たちはエジプトから、UAE経由でアルゼンチンのブエノスアイレスに到着した。

アルゼンチンに来た目的はただひとつ・・・

それは氷河を見ること。

ちなみに南米では、アルゼンチン→ボリビア→ペルーと回る予定だ。

本当はもう少し行きたい国もあったが、残された時間と治安等を考慮すると、3か国が限界だった。

(ほんとはブラジルとかエクアドルとか行ってみたかったな・・・)

アルゼンチンではとても楽しみにしていることがあった。

それは、ヨルダンで出会い友達になった日本人旅行者のトモ君と一緒に、アルゼンチンを観光できるということ!

私たちとトモ君はホステルで落ちあい、異国の地での再会を喜び合った。

旅行という異世界での出会いは特別なもので、一緒に過ごした時間が短くても、急速に関係が深まったりということが良くある。

到着日はそのままブエノスアイレスで1泊。

長時間のフライトであったこと、また治安があまりよくないため、夜間の外出は控えた方がよいという情報もあったため、この日はホステルでゆっくり休むことにした。

そして次の日、ユーロをアルゼンチン・ペソに両替するために街へ出た。

普通なら銀行で両替をするが、アルゼンチンでは、銀行等を介さない両替を多くの旅行者は選択する。

旅行者、特にバックパッカーのような金銭的に余裕がない旅行者にとっては、街中で一般人に紛れている両替商に会い、両替をしてもらうというのが良いレートで両替をしてもらう方法として広く知られているのである。

例えば、フロリダ通りというところであれば、「カンビオ、カンビオ(両替、両替)」と声をかけてくる人がいるので、そこでレートを確認して、個人間で両替をするということになる。

なぜ、こういったレート差が生じるかというと、アルゼンチン・ペソという通貨に対する国内外からの信頼の低さが原因であると言われている。

みんな、「アルゼンチン・ペソは信用できない、ユーロやドルでお金を持っておきたい」と思っているのである。

私の場合には、フロリダ通りで声をかけられた両替商のオフィスに案内され、そこで両替をしてもらった。

もちろん、偽札を紛れ込まされる可能性や、暴力的な方法で金銭を奪われるリスクもあるが、アルゼンチンではこうした方法が比較的一般的な方法となっており、そこまでのリスクはないと思っている(もちろん心配な方は、銀行等での両替を選択する方が良い)。

こちらには、パスポートを亡くし、金銭を奪われ、カバンやカメラを盗まれた経験を持つ、リスクを決して恐れない男、トモ君がいるので、私たちは迷わず両替商での両替を選択した。

そして、両替してもらったアルゼンチン・ペソを持ち、バスターミナルへと向かった。

氷河のある場所はアルゼンチンの最南端、パタゴニア地方だ。

エル・カラファテという街を目指しひたすら南下し、そこからロス・グラシアレス国立公園まで行く必要がある。

エル・カラファテまでは飛行機でも行くことができるが、お金を節約するために、長距離バスで移動することとなった。

ブエノスアイレスからエル・カラファテまではバスで約53時間かかった。

途中どこかで宿をとっても良かったのだが、なるべく早く着きたかったので、バス内で2泊し、53時間移動し続けた。

寝ても寝てもたどり着かないが、妻とトモ君もいたので、ダラダラしながらなんとか53時間を乗り切った。

エル・カラファテに到着したころには、体中が痛くなっていた。

ちなみにバスは食事が出ることもあれば、出ないこともある。

食事が出ますか?と事前に聞いて、「出る」と言われていても出ないこともあるし、変な時間に突然出てくることもある。

エル・カラファテではフジ旅館という日本人宿に泊まった。

日本人や韓国人と交流をしつつ、久しぶりに食べる刺身や酒盗をごちそうになりながら、1夜を過ごした。

そして、翌日ロス・グラシアレス国立公園へ。

公園内の最も有名なペリト・モレノ氷河を目指して、出発した。

公園内ではこのような船で氷河の近くまで移動をする。

そして、少しずつ氷河に近づいていく・・・

圧巻・・・

目の前には、青の世界が広がっていた。

氷と光をどう組み合わせたらこんな青ができるのか?

そんなことを考えつつも、しばらく言葉の出ない中で、ただ氷河を見つめていた。

しかし、氷河は見るだけではない。

トレッキングをしたり、氷河を味わったりできるのだ。

このような靴を履いて、氷の山を登っていく。

光が反射してまぶしい中、少しずつ歩を進めていく。

途中、氷河の氷でウイスキーを飲むこともできる。

そもそもウィスキーというものをまともに飲んだことがないので、うまいとかまずいとかはよく分からないけれど、神聖な味わいだけを感じつつ、ほとんどをトモ君に飲んでもらった。

トモ君は氷河で冷やして食べたかったと、パイナップルの缶詰を持参していた。

冷やすだけなら、何で冷やしても大差ないのでは?とも思うが、トモ君はうまいうまいと言って食べていた(笑)

その後も別な角度から氷河を見たり、くだらない話をしながら、氷河とともに時間を過ごした。

そして名残惜しい気持ちもありつつ、氷河をあとにし、エル・カラファテへと戻った。

宿に戻って、「これから、どうする?」とトモ君に聞いてみた。

すると、「次はイグアスの滝に行くよ、一緒に行こうぜ!」という誘いを受けた。

私たちは、ブエノスアイレスに戻ってボリビアのラパスまで飛行機で移動する予定だった。

次の目的地はボリビアのウユニ塩湖であり、ボリビアの街を時間をかけて見物しながら、ウユニ塩湖に向かおうと思っていたのだ。

私は聞いた。

「イグアスの滝って、アルゼンチンの北端だよ?今いるのはアルゼンチンの南端でしょ?なにで行くつもり?」

トモ君は答えた。

「バスっしょ」

沈黙・・・・・

ブエノスアイレスからイグアスの滝までは約17時間。

乗り換えの具合にもよるが、エル・カラファテからイグアスの滝まで、だいたい70時間はかかる計算だ。

・・・非常に迷ったが、トモ君との出会いに感謝しつつ、一緒にイグアスの滝へ行くことを選択した。

私たちは再び、不安定な食事供給体制のバスにのり、お風呂も入らず、3日かけてイグアスの滝へ向かった。

そして、平衡感覚を失いつつも、エル・カラファテを出発した3日後の昼に、私たちはイグアスの滝へ到着した。

雨が降ったあとのようで水は茶色くなっていたが、水量が多く、迫力のある滝を見ることができた。

虹がよく見えるポイントもある。

こんな動物に出会うことも・・・

イグアスの滝を堪能した私たちは、トモ君と一度別れ、ペルーのマチュピチュで再開する約束をした。

しばらくベッドで寝てないな・・・。

お風呂にも入ってないし、まともな食事もしていないな・・・。

そんな考えが脳裏をよぎりつつも私たちは、宿をとることはせず、夜行バスでウユニまで行くことを選択した。

残り時間が限られているため1日も無駄にしたくないという思いが強かった。

しかし、この選択が大きな体調不良へと結びついていくのだった・・・

ボリビア編へ続く

Oisix(おいしっくす)